haco

ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界のhacoのネタバレレビュー・内容・結末

2.2

このレビューはネタバレを含みます

好きなんだな、と伝わるジンジャーのローザを見つめる眼差しが、次第にいろんな感情が混ざった複雑なものになっていき、最終的には好きが見えない目になるのが印象的だった
最初は同じ格好をしているふたりが、ローザがどんどん女になって身なりを整えるのに対してジンジャーがそのままなのも切ない

自分のことしか考えられない最低な父親〜〜!みんなが自分の思う正しい道を選んで生きて、それを認めてもらいたいそうして生きていきたいというのはわかるけど、周りの気持ちだって考えないと成り立たないよ…
妻に伝えなかった、美味い、の言葉を娘の前で簡単にローザに言うからやるせなかった
ジンジャーの立場からどうしたらみんなが幸せになれるのか、なんて考えたってどうしたらいいのかわからないよね つらい

許して、とか、悪かった、とか、そんな簡単な言葉ですまないのにらジンジャーはそれでも許すんだね
それほどまでに彼女は世界を愛しているのに、「さよなら、わたしが愛した世界」は悲しすぎる

神が決めるから、運命だから、って流れに身をまかせるのは精神的に楽だしわたしもそうしがちな人間なんだけど、そうじゃないんだな…
haco

haco