このレビューはネタバレを含みます
こんなに集中して映画を観たのは久しぶり
難しい〜でもものすごく良かった、もう一度見たい 感想書けへん、でも明日になると忘れちゃうからかくしかない、
穴埋めの恋愛じゃ、人は成長しないっていうのが映像にあらわれてる。ジンジャーのパパ(なぜか家族にローランドって呼ばせる、変態かよ)はいつまでも若い、戦時中から時が止まってる。エキゾチックで若くて美しかったローザが、ローランドとの恋にズブズブになってくうちに、色っぽくはなってくんだけど、今までのフレッシュさとか、目の光とかが、消えていくのが辛い。前進ない恋愛をしてると、女って老けていくし美しくなれないのねのね、確信。
わたし自身、お母さんと喧嘩した時に、お父さんといたほうが楽だなって思う瞬間はたくさんあった。女の子だったら絶対あるはず。パパは自由にさせてくれるし一緒にいて楽しい、自分の大人な部分を見つけてくれて、それでいて少女な部分も可愛がってくれる。
そんな反抗期時代にある意味都合が良かった「パパ」な側面がちゃんとある人ほど、男の側面を見つけたらショック。だけど逆で、大人になる工程をしっかり踏ませようとしてくれるママの、女の側面を見つけるとドキドキするし楽しい。
性に奔放になってく2人だけど、ジンジャーのほうは男にどっぷり浸からない、酔っ払っててもちゃんと家に帰ってくる(全く描写はないけど、ナンパしてきた男と肉体関係持ってないことが確信できるぞ)どんな時も、自分を中心に世界を回しててステキ。自分を愛せる人は、世界中の人間も愛せる。ジンジャーが核反対運動に没頭していくのは、寂しさの穴埋めでもなく、本能的な行動なのかも。
叔父さん、叔母さんの描写も良い。ジンジャーが周りの大人に愛されてるってことが明確にわかる。
キリストを信じてるローザは隣人を愛せず、大事な人たちを裏切って傷つけるのに、神様を信じないジンジャーは自分と世界を愛して救おうとしてる、皮肉う
アイラインの使い方が両者違うのもいい、
化粧が全部男ウケってわけじゃないんだぞ
しっかりと今の時代のリアルな青春映画を作らないと、ダメなんだよな、と思う、50年過ぎてからわかることもあるけど、今しかわからないこともある
海外の映画ってこういうのに限らず、ハリウッドのヒーロー映画でも、家庭環境うまく行ってないこと多いよな。ファンタジー映画は大抵別居中の息子or娘に情けないパパが会いにきてるあいだに事件起こるし、離婚率の高さがしっかりあらわれてるではないかー、映画の定番になるくらい社会問題化してるんだったらなにか対策練ればいいのに。まぁ文化の違いか
疲れた