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ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界の&yのレビュー・感想・評価

4.0
【2013/9/1:イメージフォーラム】痛々しい。舞台はキューバ危機の時代だが、すごい普遍的な話。思春期に誰もが感じる、周囲の無関心・無自覚への苛立ち(=自意識過剰)、自分が守られた存在であることへのやり場ない憤り(=反抗期行動)、無垢な存在であるゆえの奔放への憧れ。身につまされる思い。大きな世界に触れたことで生じた溝が、小さな世界をも揺るがして。二つの危機を迎えた少女たちをジンジャー目線で切り取った話。…なんだけど、結局壊れてしまうのは友情でも世界でもなく、まだまだ子どもなジンジャー自身なんだよなあ。拙い詩の美しさ。親父のクズっぷり。
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