白石晃士作品の最高傑作の一つ
観客を本当に馬鹿にしている。エロ、グロ、ナンセンス。本当に最低で不快
しかし、そんなことは関係がない。大事なのは”本気で”私たちを馬鹿にしているということ。この監督はケツを掘られながらも、この映画を完成させたのだ。
この映画は二重構造になっている。フェイクドキュメンタリーを作るというフェイクドキュメンタリー映画なのだ。
この映画は最低だし、劇中で作られる映画も本当に最低だ。人としても終わってる。
しかし彼らは真剣、真面目なのだ。クソまみれの掃き溜め中にダイヤモンドのような純粋さがあるのだ。
嘘でも、やらせでも、爆発でもなんでもいい。大事なのはエネルギーがあることなのだ。
それをメタ的にもうまく表現している今作は傑作といってもいいんではないだろうか。
たまに思うが、白石晃士は俺たちが思っているよりずっと頭がいいのかもしれない。