ちー

リアリティのダンスのちーのネタバレレビュー・内容・結末

リアリティのダンス(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

手足のない人らがわんさか出てきてエルトポにこんな場面あったな〜と思ってたら同じ監督でした。ああいう人たちを嫌味なく笑える対象にしてて器のデカさを感じる。今回はCGやったのはちょっぴり残念、でも観賞中一番笑いました。
不具、性器、排尿、死体なんかをばんばん映すのもこの人の茶目っ気じゃないでしょうか、観てて息継ぎポイントになってたし。
笑うと上の歯が出る子役の男のコカワイイ〜。お母さんのおっぱいでか過ぎて集中できん。
非現実的なイメージが戦時中のチリの風景にとけ込み、ずっとその状態で話が進みます。でもテリーギリアムのような悪夢を見てるような感覚はなかったです。どこまでいっても監督の自伝的作品なので共感できるイメージは少なく、みんなが知ってる悪夢のあの感じ、というのが出てないのでしょう。
こう書くとあかんみたいですが、自分の頭に全くないイメージが次々登場するのはかなり面白かったです。少年達にチンコの代わりに木の棒をもたせてシコってる姿を映したのはアイデア賞!
宗教への懐疑が明確に読み取れたのも新鮮でした。
ホロリポイントは独裁者と主人公のお父さんとの関係でした〜。馬は一度生で触れないとダメですね。最近男同士のセックスで解決できない関係に泣いてしまいます。
おかんのキャスティングは消去法ですぐ決まったと思う。「犬が仮装する世の中は嫌だ。吐き気がする」と言って自殺した男がMVPでした。
ちー

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