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ゲームの規則のtntnのレビュー・感想・評価

ゲームの規則(1939年製作の映画)
4.1
前景と後景、右と左、上と下で人間と動物が動き回る。
ガイコツの余興の場面は、音と演技とカメラと照明が同時に作動している。
狩りの場面や、オープニングの飛行場は勿論、クライマックスのドタバタは、全場面見ていて楽しかった。
オーソン・ウェルズみたく画面を「読ませる」構図というよりは、もっと物語と結びついた楽しさがあった気がする。
異性愛規範に浸った作品にも見えるけど、妻をトロフィーワイフとしてしか見てない男の愚かさや、「普通」のカップルから外れたもの同士で微かに和解が生じたりと、意外と今見ても古びてない部分もある。
貴族とはいえ、貴族の中でそこまで身分が高い方ではなさそうに思えて、だからこの喧騒や「ゲーム」にも一抹の寂しさがある。
衣装を脱ぐ・脱がないとか、人形、装置の使い方とか、鏡の効果とか、諸々見応え十分。
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