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セブン・サイコパスのfujisanのレビュー・感想・評価

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)
2.4
まとまりが無い映画でした😓

この映画は、執筆に悩んだ映画脚本家マーティ(コリン・ファレル)のために親友のビリー(サム・ロックウェル)が ”サイコパス募集” の新聞広告を出したところ、へんてこなサイコパス達が集まってきてシッチャカメッチャカになる映画。

「イニシェリン島の精霊」「スリー・ビルボード」がとても面白かったので、マーティン・マクドナー監督の過去作として視聴したものの、正直、面白くなかったです。

サイコパス=一般の人には理解できない思考・言動をする人。そういうのが次から次へとぞろぞろ出てくることになるので、見てるだけでイライラしてくるのですが、最後までスカッとさせてはくれませんでした。

途中で、サイコパスの一人が脚本家マーティに対して「サイコパスってのは面白いと思ったかもしれないが、慣れるとウンザリだろ?」っていうシーンがあるのですが、いやいや、それはこっちのセリフやで、と😥

そろそろ面白くなるはず!と我慢して観続けましたが、結局”おもしろスイッチ”は最後まで発火せず、まとまりがないままに終了してしまった印象です。

サイコパス達それぞれも、ゾディアック事件(アメリカで未解決の連続殺人事件)や、ベトナムでの老僧焼身自殺事件(ベトナム戦争のきっかけになった)なども関係しているような描き方になっているものの、それぞれについての深掘りもなく、結局何が伝えたかったのかは分かりませんでした。

マーティン・マクドナー監督はこの作品の5年後に「スリー・ビルボード」で多くの映画賞を獲得するわけですが、この5年の間に何があったんだろうと、別の興味がわきました。

ただ、動物大好き監督なところは発揮されていて、この映画でも犬が重要な意味を持っていました。動物を愛する登場人物が、その動物きっかけで狂っていくっていうのは、「イニシェリン島の精霊」にも共通していました。

とりあえず、乗りかかった船なのでさらに前作の「ヒットマンズ・レクイエム」も観てみようと思います😥






2023年 Markした映画:86本

4.0以上を付けたのは11本

4.2 スリー・ビルボード
4.2 インビジブル・ゲスト
4.1 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
4.1 ブレードランナー 2049
4.1 NOPE/ノープ
4.0 ザ・コンサルタント
4.0 サイド・エフェクト
4.0 ヘルドッグス
4.0 ブラッド・ダイヤモンド
4.0 灼熱の魂
4.0 ANNA/アナ
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