「スリービルボード」で高い評価を得たマーティンマクドナー監督のクライムコメディ。やっぱりこの監督只者ではない。
サムロックウェルの魅力がこれでもかと炸裂した作品。こんな奴身近にいたら絶対嫌だけど、いたらいたで面白そう。
ヘタレなコリンファレルに犬誘拐犯のクリストファーウォーケン、サイコなサムロックウェル、ボンクラ三人組が砂漠でキャンプするシーンはなんだか楽しそうで微笑ましい。
「ぼくが考えた最高のクライマックス」みたいなノリの劇中劇は最高に面白かったし、タランティーノ映画、日本映画オマージュなんかも随所にあって退屈しなかった。
単なるバイオレンス映画に終わらず、「セブンサイコパス」という映画の脚本を完成させるという、二重構造のような話になっているのも面白いと思った。
「スリービルボード」が響いた人、特にサムロックウェル好きな人にオススメ。
