イルーナ

ティム・バートンのアラジンと魔法のランプのイルーナのレビュー・感想・評価

2.5
バートンのごく初期の作品の一つ。
『フランケンウィニー』でシェリー・デュヴァルに認められたバートンは、彼女自身が製作総指揮と司会を務めるテレビ番組『フェアリーテール・シアター』の一エピソードを監督することに。
それがこの『アラジンと魔法のランプ』です。
このシリーズ、コッポラなど大物が監督したり出演したりする中、若手であったバートンが任されてるんだから、それだけ当時から才能が認められていたんだなと思います。

同じおとぎ話でも、『ヘンゼルとグレーテル』の時と比べるとかなり予算も俳優もよくなった感があります。
何たって出演はダース・ヴェイダーの声で知られるジェームズ・アール・ジョーンズに、ミスター・スポックことレナード・ニモイ。
『フランケンウィニー』といい勝負かそれ以上のキャストです。
特にOPのアラビア文字とバートン文字(便宜上そう呼んでます)を合わせたようなクレジットのフォントがお洒落。
ランプのある洞窟の魔物が刻印されたデザインや、ランプの精のダークな雰囲気、王様のコレクションの、内部に唇が3つあってそれが歌いだす謎の装置とかはバートンっぽい。
でも個人的に、バートン色やキッチュさバリッバリだった『ヘンゼルとグレーテル』の方が好きかな……
あっちの方が自由度が高かったんだろうか。
にしても、願いの上限なし、ランプの精の他にも指輪の精が助けてくれるという具合に、アラジンがイージーモードすぎる……w
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