かえるのエリー

ティム・バートンのアラジンと魔法のランプのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

3.0
愛するチム作品をコンプリートすべく、正体不明の本作DVDをメルカリでゲット。なんでもあるなぁ〜。

再生ポチリでビックリ。画質の悪さ(笑) そして画角が昔のTVと同じ4:3。それもそのはず、「同作品は1982年からアメリカ合衆国でテレビ放映されたオムニバスドラマである。(Wikipediaより)」とのこと。じゃぁfilmarks的に映画ではなくドラマ分類では?


以下ネタバレ感想


と区分けしたくなるほど激チープ!(笑) まるで教育テレビ(Eテレと言わないところがミソ)の子供向け番組のよう。お話も童話のドラマ化だしね。

オープニングの文字フォントはさておき、淡々と映るアラブの世界は、“これ、本当にティムなの?”と感じながら見ていたら・・・アラジンが洞穴に突き落とされた途端にいきなりティム色全開!(爆笑) 暗い場所じゃないと本領発揮できないのね(笑) そして彼らしさはここのみ!

ディズニーのアニメ「アラジン」は観たような観てないような、記憶が朧げだが、“アラジン・・・彼ってタイトルに出来るほどナイスガイだったっけ?”と感じていた。本作のアラジンは働くことが嫌いで日中街をフラフラし、ママ〜お腹空いたよ〜という中々のクズ(笑) そうそう!私が幼い頃に絵本などで読んだ気がするアラジンはこっち!“Whole new world”をカッコよく唄う方じゃない。

ランプから現れた青い魔神は、自分の事をしっかりジーニーと言っているが、字幕には魔神としか表示されない。なるほど、指輪から現れる緑の魔神もジーニーだから、子供が混乱しないようジーニー呼びは止めたのかな。このジーニーを一人二役で演じたジェームズ・アール・ジョーンズは、なんと!あのダースベーダーの声を当てている人!! あまりパッとしないその他キャストの中で、青く塗った彼の怪演が光る。

「シャイニング」でティム作品っぽい!と感じたシェリー・デュバルがこの番組でナビゲーターを務めており、先日観た「フランケンウィニー」といい、ガッツリとティムとご縁があったのねと認識した。



【追記 2023/09/28】

filmarksのキャストにジェフ・ブリッジスとあるが、見当たらず。間違いと思われる。