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ゲキ×シネ「シレンとラギ」のminamiのレビュー・感想・評価

4.5
ゲキ×シネ「シレンとラギ」
大好物なやつでした!

あらすじ読んで好みだなぁとは思っていたけど、間違いない。
まず主人公2人が暗殺者って…(絶句)
悲劇になる予想しかできません。

シレン(永作博美)はなんと「蛮幽鬼」のサジ(堺雅人)と同じ殺し屋一族ローラン族だというではないの。なんと心くすぐる設定!(…うっとり)
永作さん最高だよ。完全にシレンになっておられた。

藤原竜也さんのラギも良かったなぁ。
「身毒丸」のレビューでも語ったとおり、勝手に藤原さんの俳優人生見守っている気分でいるので、こんなハマり役のお芝居と、新感線の独特なノリにもまれている姿を見れて感動です。

そして!高橋克実さん!
予想外に悪くて怖い役がかっこよ過ぎるんですけど!こういう役もっとやってほしい。

何この余韻。脚本もヤバいけど、この3人のお芝居相当ヤバかったです。古田新太さんもヤバかった。
忘れられない作品になりそう。

この作品、全体的にかなり理想的なキャスト。
新感線メンバーも好きな方々総動員だし、なんといっても三宅弘城氏!大好き!

三宅さんが所属するナイロン100℃は結成時からよく観ていたし、前身の劇団健康も最後の公演は観ているので(そう言うと年齢おおよそバレますけども)、三宅さんは私の中では偉大な舞台俳優さんなのです。
最上級のコメディセンスと身体のキレの良さ。ずっと見ていたくなる存在感。
オジさんなのにこのピュア感が出せる俳優さんは、三宅さんと阿部サダヲさんしか知らない。
※阿部さんは出演してません

あと、先日「修羅天魔」のライブビューイング観たばかりなので、そこでも大活躍だった川原正嗣様も出演しておられる。川原さんも最高だー。
もっと殺陣見たかったよ!
川原さんはアクション監督、殺陣師として活躍していて時々出演もされているようだけど、もっと出演もしてほしいよー!

心をギュンギュン締め付けまくる「シレンとラギ」。
なかなか大人っぽいシーンも多々あるけど、暗くて痛くて傷つくの大丈夫な大人の方にオススメ作品です。
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