C・R・バクスリー『ローズ・レッド』(02)。S・キング脚本によるTV小シリーズ。実質、『たたり』(63)のリメイクで、幽霊屋敷「ローズ・レッド」における超常現象調査に6人の超能力者が雇われる。『たたり』にあった石を降らせる少女の逸話が視覚化され、屋敷はウィンチェスター館風に自ら増築を繰返す。
錯視効果でどこまでも続くように見える廊下、天井と床を逆さにした部屋、床が鏡ばりの部屋等々、登場人物らの感覚を失効させんとする屋敷の空間設計が楽しい。元はキングがスピルバーグに頼まれて書いた脚本というが、実現したらどうなっていたか。でも彼には『ポルターガイスト』(82)が既にあるしね。
