アンバーとその仲間たちは夏祭りの夜、都市伝説「謎のカギ爪男」をふざけて再現し、人々を驚かそうとするが、仲間の一人が事故死してしまい…というストーリー。
「ラストサマー」シリーズの三作目で正統続編ではありますが、ジェニファー・ラブ・ヒューイットもフレディ・プリンゼjrも出演しておらず、OVとして製作されています。前作との関連は、都市伝説について調べてる時に前二作の事件の新聞記事がチラッと出てくるくらいですね。
都市伝説のフィッシャーマンを再現したドッキリを行うアンバーたちですが、高所から飛び降りた仲間がマットが片付けられていたため事故死。4人はフィッシャーマンを真似た異常者の仕業として口を閉ざすことを誓うも、一年後、「去年何をしたか知っているぞ」というメールが届き、周囲にフィッシャーマンの影が現れるという内容です。
ストーリー展開は前二作同様、周囲をうろつき嫌がらせや怖がらせて仲間や疑わしい人を次々殺していくフィッシャーマンの正体は！？という犯人捜し物に一応なっていますが、犯人捜し要素は重要な物じゃなく(これは前二作も同じですが)ストーリー的にもあんまり盛り上がりませんでしたね。
主人公達のキャラも全然立ってなくて印象に残るものでもありませんし、主人公のアンバーは最初「警察に行こう」と言いながら一年たったら、「一年黙ってたんだから今さら言うのはマズイ」と意見かえるし結構自分勝手に感じられる言動ありましたが、それでもそんなに印象に残るキャラじゃありませんでしたね。すごいイラつくキャラにすれば記憶には残ったかもしれないけど…まあ、前二作もキャラは薄かったですが、ジェニファー・ラブ・ヒューイットやサラ・ミッシェル・ゲラーのきょーとさとセクシーさに大いに助けられてましたが、アンバー役のブルック・ネヴィン嬢は流石に偉大過ぎる前任者には遠く及ばず。
OVになったからか、喉切り裂かれたりフォークリフトに串刺しにされたりちょっとしたゴア描写と流血量は増えた気がします。
最後に明らかになるフィッシャーマンの正体は流石にびっくり。前作共人間が犯人で、今作でも保安官二人とか怪しいキャラ配置してただけに「あ、そっちへ行くんだ…」とまさかの方向転換でしたね。まあ、怪しい奴殺され過ぎて「これはまさか…」と薄々思ってましたが。「Cut カット！」思い出しました。あのかぎ爪なら攻撃できるというのは面白いけど、じゃあのフィッシャーマンがつけてるかぎ爪は何だ？とも思いましたね。
三作目にして思いがけない方向に進んでいきましたが、軽く見るスリラーならまあまあ楽しめる作品だと思います。まあ、シリーズ見て来た人はコレジャナイ感半端ないでしょうが。
これで打ち止めだと思いましたが、何とジェニファー・ラブ・ヒューイットやフレディ・プリンゼjrらオリジナルキャストで新作準備中とのことで、当然ながらこの三作目は無かったことになるようですが、あの二作目からどう話し作るのか一応気にはなりますね。
