アキヒロ

アメイジング・スパイダーマン2のアキヒロのレビュー・感想・評価

3.3
戦闘シーンや話も悪くないが…とにかく暗い『アメイジング』シリーズ。
打ち切りにより「2」で完結。

本作のヴィランの「エレクトロ」は電気を操るので、
超能力でウェブを出す第1シーズンのスパイダーマンとは違い、
自作マシンを両手に装着している本作のスパイダーマンは電気で壊れてしまって完全に弱点になっている点が面白い。

エレクトロも元々はしがないドジな会社員(弱者)であって、
他人に名前も覚えてもらえない存在だった。
そんな彼が強大な力を得たことによって、人格まで悪影響を受けて変わってしまう様が毎度のごとく見所。

グウェンはスピーチで
「人生、暗い日もあるでしょう。でも明るく前向きに生きることで、明日を迎えられる」みたいなことを言いますが、
この第2シーズンは「暗い日もある」どころか「暗い日しかない」とも思えるようなダークサイド・オブ・ユニバース。
最後必死で共闘したグウェンが…
ただでさえ暗いのに、さらに後味が悪い結末を迎えている。

ラストで「ライノ」が登場したところを見ると、
『アメイジング・スパイダーマン3』の布石だったようだが、
結局打ち切りになったので、唐突な終わりになってしまった。
本当は「3」でグウェンを放射能グモに噛ませてスパイダーウーマンで復活の予定だったのかもしれないが、もうそれは語られることのなくなった夢でしかない。
アキヒロ

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