ヤスマサ

アメイジング・スパイダーマン2のヤスマサのレビュー・感想・評価

3.3
前作「アメージング・スパイダーマン」の続編。
驚異的身体能力を得たピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)が、スパイダーマンとしてニューヨークに現れた敵たちに立ち向かうSFアクション。
グウェン(エマ・ストーン)の父親との約束に葛藤しながらも、ニューヨークの治安を守るピーターは、またもやオズコープ社が絡む新たな敵に襲われる。

前作に引き続きマーク・ウェブ監督による作品。
今回も人物の内面性に迫るドラマを映し出している。
ピーターはグウェンとの関係だけでなく、旧友ハリー・オズボーン(デイン・デハーン)との再会で新たな葛藤と向き合う。
両親の失踪理由を知ろうとするも、メイ伯母さんからの言葉に感情が浮き沈みする場面も。
ヴィランとなる人間発電機エレクトロことマックス・ディロン(ジェイミー・フォックス)、グリーン・ゴブリンは内なる闇が作り出した怪物だ。
ノーマン・オズボーンが病床で息子ハリーに伝えた病気のこととオズボーン社で治療法を研究していることは、前作でその布石があったことを思い出させる。
終盤の展開は意外だ。
グウェンの積極的な性格は、仇とはなるが、優柔不断なピーターの、そしてスパイダーマンの向かうべき道の決め手になっている。
高校を卒業しても、地に足がついていない感じのピーター像は、大人になれない青年そのもので、観ていて苛立たしくもある。
単なるヒーローものとしての映画ではなく、人物像に迫った表現に面白さを感じる作品。

卒業式に前作で図書館員だったスタン・リー氏が列席しているのが嬉しい。
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