なっすん

アメイジング・スパイダーマン2のなっすんのレビュー・感想・評価

3.8
―代役をありがとう
   最高に勇敢だな―

【あらすじ】
ニューヨークでスパイダーマンとしての活動をつづけていたピーターパーカーのもとへ、旧友の“ハリー・オズボーン”が戻ってくる。彼は不治の病に悩まされており、“スパイダーマンの血液”を欲していた。また、不遇な扱いを受けながらもオズコープで電気技師として働く“マックス・ディロン”は、とある事故で電気を発する超人パワーを身に付けてしまう。戸惑いながらスパイディに助けを求めるも、裏切られたと思い込んだマックスはハリーの陰謀に加担してしまう―――


◆◆◆◆

「この戦い、絶対に勝つ」
誰ですか、この安っぽく薄っぺらいキャッチコピーを考えた人とGOを出した人は。。。
そんなにストーリーにリンクしているとも思えないし…

【ストーリー】
前作に引き続き、ピーターの父がキーマンとして引っ掻き回してくれそうな雰囲気がぷんぷんするが、そんな重要でもなくて話をややこしくする蛇足要素な印象。
ハリーは今回も良き親友として描かれていくかと思いきや一番余計なことをし続けていた。

グウェンとピーターの恋愛ドラマは結局よくわからん。ピーターが勝手に悩んで、でもストーカーみたいなことして、っていう優柔不断で何したいのかわからない状況なので、話進まん。歴代ピーター史上一番陽キャなんだから頑張れ。

別ヴィランの武器がちょい登場したり、シニスターシックスの伏線が張られたのはとてもワクワクしたが、結局打ち切られてしまったのが残念。
ハリーのもとで秘書をしていたフェリシアも、恐らく3で正体を現すという展開が待っていたのだろうと思う。


【キャラデザ】
なにを血迷ったか悪評の多かったダサダサなアメスパスーツを披露した1から一変、目が大きくデフォルメされた顔に腰周りも胴長に見える1から親しみやすいデザインへ変更。見た目が変わるだけで、敵を煽るような演技もかなりコミカルに見える不思議さ。アメスパスーツ結構好きです。

エレクトロは原作の星形の仮面ではなく、アルティメット版+アニメ版スパイダーマンのデザインを融合させた感じか、コスプレ感は感じられなかったので良かったと思います。ゴブリンも、ウィレムデフォー、ジェームズフランコと比較しても、最も生身や人格に影響があって、狂気に包まれたヴィラン化していた。
そこまではよかったのに、ライノが残念すぎて…
実写化ハルクばりにCG使って人間でかくしてくれたほうがライノ感出た。“実写化”に置き換えたデザインなのはわかるけれど、このキャラに関してはコミックに寄せてほしかったなあ。

スパイディVSライノのあのシーン、
とても短いのに一番好きなシーンです。

あと、音楽。今回から使われたメインテーマが頭に残りやすい良BGMで、使われるシーンを引き立てる迫力たっぷりな音楽。凄い好きでした。
なっすん

なっすん