頭に!花が!咲く!
さくらんぼの実まで食ったケチなおっさんの頭に木が生えた。
落語の名作が山村浩二の手で動き出す。
ーーーーーーーーーーーーーーー
落語に詳しくはないが、国本武春の語りは一級品であると思う。抑揚、緩急、リズムが歌のようで物語外の部分で十分に楽しませてくれる。
加えて山村浩二のアニメーションが、語りが生んだリズムに小気味良く乗っかっており、相乗効果を生んでいるように感じた。テンポのよい登場人物達の動き、フラクタルのような最後の描写などなど、アニメーションによって名作落語の味わいが非常に増していた。
落語の入り口としてとても良い作品だと思う。
短いかつとても楽しめる作品なのでぜひ見てほしい。