慎ましく丁寧な暮らし振りが淡々と。
私のような凡人からすると、眠くなっちゃうよ、もっと短く切れるでしょう、といった長回しのシーンばかり。
結果、上映時間はなんと198分。
長いな!
(タイトルも長いよね)
珈琲の味が妙に感じられて、淹れ直す。
ただそれだけのことなのに、あのシーンは不思議と引き込まれてしまった。
ルーティンが狂う。
落ち着かなくなる。
些細なことが気になる。
綺麗な物ほど汚れやすく、精密な機械ほど壊れやすく、純粋な者ほど狂いやすいのか。
人生の長さに絶望。
(私は198分という長さに絶望)
彼女は、終わらせることで、安堵できたのだろうか。
切なくなる。