Pandano

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマンのPandanoのレビュー・感想・評価

4.5
あーーー、驚いた。
結末はもちろん、この作品に。

アケルマン作品は3作目だけど、これが一番若い時。25歳👀! 恐ろしや。天才か?

単純な日常を見ているだけ、と退屈に思い始める頃、あれ?、少しの違いに気づき始める。
そして、見えるもの、見せられていないものを絶妙に監督にコントロールされたまま最後へ。
ミステリー映画で、突然それまで隠されていた事が明らかにされると、「聞いてないよ」と思うのだけど、今作はその「聞いてないよ」がこちらの完敗!
こういうのが映画を見る醍醐味でしょう!

几帳面ではない私には、『こんな完璧な生活できんわ🤷🏻‍♀️』と暫く眺めていたけど、終わってみれば出来ない私で良かったね…と。
その視点がすごいわけで、どんな平凡な人の日常にもドラマを見出す、それが創作者の才能なんだなー。
Pandano

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