べらし

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマンのべらしのレビュー・感想・評価

2.8
売春行為に続いて5分間表情を変えることなく馬鈴薯の皮を剥き続けられるD.セイリグの強さは、娘を嫁にやった程度のことで林檎の皮を剥きながら泣けて泣けて仕方ない笠智衆の脆弱さと好対照を為している
民主主義を支える《日常》の強靭さ
僅かにそれを乱すのは、新生児の泣き声とオルガズムのみ
生と性

真っ当な文明国の《日常》というものはほんらいこれだけ厳しいのだから、ああいう真似をしたらああいうことをされて当然なんだよな

やたらと腹の減る映画でした
べらし

べらし