この時代に再評価される理由が分かる。
スローシネマに飽き飽きした私たちが、次に目指すのはそれとはちょっと違うもの。あくまでもフィクションとして、リアリティーを必ずしも志向しない劇映画。
よくできているし飽きずに見られるが、知性によって操作されている感じが強すぎるかな。作為が嫌な感じで微妙に付き纏ってくるのがあまり好みではないがおもしろいとは思う。
日常は実際にはこんなものではないような気がするが、それがどこまで作為的なのかもよく分からない。日本の自主映画出身女性監督がやりそうな作風。
社会における女性に対する抑圧は、このように反発されることが多いのか。
女性監督という括りが為されることは多いだろうし差別的な気がいつもしている。しかし、それでも社会においては、男女もしくは性的マイノリティの視点にはそれぞれ違いがあるのは当然なのか。
尺の長さ自体がコンセプチュアルな気もするし手法と関係しているのも分かるが、さすがに長い。