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水のないプールのtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

水のないプール(1982年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

怪奇大作戦のように科学犯罪をあつかっている。兵器として毒物の入手も本番前の準備実験も実行時カッコイイ防毒マスク装着変身も綿密にえがかれている。スリリング。科学犯罪ならではである。オウムテロ。本作はとことんゴダールなポストコロニアルの思想映画であり日米安保の政治映画である。シンプルにそれとしてそれをめざしているからこそゴジラ第一作とか佐々木守のウルトラマンのように。ついにはジャンルをつきぬけ。子供にもわかるヒーロー映画の魅力のかがやきをさええることができている。若松孝二と内田栄一のタッグ。たがいに長年の現場での職人仕事が化学反応をおこし。その邂逅はひとつの時代風俗イベントであり。いかにも三流劇画ビニ本な70年代末80年代初期の空気感をまといえている。
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