「十階のモスキート」に続いて内田裕也の映画を観る。
地下鉄の切符切りの男(内田裕也)が、仕事への無気力感、家庭での孤立感、などから、クロロホルムを使って、次々と女性に性的暴行をしていく話。実際の事件が元になっており、男の妄想と幻想と虚無をそのまま映画にしたような形。
内容は、ほとんど日活ロマンポルノ。中村れい子が美しく、内田裕也が、性的暴行する姿がイキイキしており、それが、彼のヤバさだろう。
“水のないプール”は中身がスカスカな男の虚無感を象徴していると思われ、最後に、プールが崩れている所で終わり、男も捕まって、それでやっと落ち着くのだろう(2024.1.2)。