スクリーン2番

水のないプールのスクリーン2番のネタバレレビュー・内容・結末

水のないプール(1982年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

貧乏ゆすりみたいに改札鋏をカチカチ鳴らす切符切りの駅員。その駅員が情けないレイプ犯になっていくお話。
時々映される水の無いプールを見て、小学生の時にプールの掃除をやらされたなぁとか思い出した。普通のプールは水が張ってないと直ぐに青緑色に汚れるもんだけど、やっぱり撮影するために制作スタッフのみんなで掃除したのかなぁとか、広くて綺麗だなぁとか考えた。
そんな風に考えながらレイプシーンとか見てると、だんだん小学生時代の記憶がレイプされているような錯覚を覚えて気持ち悪くなった。
なんかもうホントに気色の悪いシーンが多くて嫌だったわ。蛙の性器をアップで映してみたり、人形のスカートを捲ってみたり。娘の風呂上がりの裸を艶かしく見つめてみたり。
男の性欲は殆ど穢れみたいなもんだなと。
なんか俺がやった訳でもない事なのに反省した。
内田裕也はこんな映画に出て、一体何がロックンロールなんだろう…
「なんで来ないの、待ってあげてるのに」なんてレイプされた子が思うわけないだろタコ。

でも映画内で行われる殺人なんかは平気なのにレイプシーンに限って許せないのは何でだろう。どちらも犯罪で、どちらもフィクションなのに?

ほんで脇役が豪華。何故かタモリ、何故か沢田研二、何故か原田芳雄が出ている。

ラストシーンで綺麗だったプールが汚れてしまっているのは妄想から現実へ、という意味なのか?主人公の心を表すプールだろうから、それが崩れているということは心の崩壊?最後にベロを出してENDなのは勝ち逃げしてやったぜ的な意味で此方を煽ってんのだろうけど、なぜプールが汚れているんだろう。なんかよく分かんない映画だったなぁ。