にゃおん

水のないプールのにゃおんのレビュー・感想・評価

水のないプール(1982年製作の映画)
4.0
幼稚な人間が老練するためには知性と感性が必要だということを1人の男を通して提示しているように感じる。髪型や肉体など可塑的な自身の風貌をカッコイイものにしたところでオマエは幼稚なままだぞ...と。

\\\なるほど、確かに幼児性は狂気を纏う。///

女児の裸体が露わになるし、女性蔑視が当然な態度が透けて見えてくるので、現代人からするとこの時代の前衛ってマ???とか思うんだけれど40年も昔のことだと思うと歴史として受け取める必要がありそうだ。

鑑賞直後は苛立ちが湧き、感想が言葉に詰まるが、時間が経つにつれて徐々に脳の内側に浸透していくこの名状し難い感覚... いい映画ですね。
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