M少佐

六月の蛇のM少佐のレビュー・感想・評価

六月の蛇(2002年製作の映画)
4.0
 フェチとは違う和風エロチシズム青色。

人妻に届いたストーカーからの手紙。
異常な内容の手紙の指示に従う人妻。

塚本ブルーと勝手に命名したくなる、写真のフィルムに焼き付く独特な青色を基調としたような不思議な色調でエロを突き詰めてゆく作品。
主役はライカです。
説明不要の名器、いや名機です。
ツァイス・イコンのレンズと共に世界に冠たる大ドイツの・・・いいカメラですよハイ。

とにかく塚本晋也監督演ずる変態偏執ストーカーが人妻に、あんなことや、こんなことをさせます。
指一本触れませんが、エロです。
エロエロです。
歌舞伎町の裏側、近鉄裏、黄金町、吉原のピンクチラシ並みにエロです。

でも、それだけではない不思議な魅力に溢れる作品。
エロだけに拘っているかのように見せかけて愛を描いて・・・いるはず。

全編、雨です。
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