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月とチェリーの一のレビュー・感想・評価

月とチェリー(2004年製作の映画)
3.7
『ふがいない僕は空を見た』『ロマンスドール』のタナダユキ監督作品

官能小説サークルに所属することになった童貞で二浪の大学生が、ある日突然同サークルの女性に官能小説のネタとして童貞を奪われてしまう…

いろいろと低予算感丸出しで脇役の方々の演技の荒は目立つし画角も意味不明だったけど、意外にもかなり面白かった

紅一点の、初々しくも体を張った江口のりこが観れるしちゃっかり柄本明も出てる
主演の永岡佑くんも良い感じに童貞感を醸し出すのが巧い

前半の悶々とした大学生の青臭くコミカルな感じから、徐々に雰囲気が変わりしっかりと青春映画に仕上がる過程がとても良い

タナダユキ監督は女性の心情はもちろんのこと、男性の心情も非常に汲み取れているのがすごなぁと見る度に感心してしまう

性描写多めですが女性監督ならではといった感じで不快感もないしクスクス笑える作品

2020 自宅鑑賞 No.266 GEO
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