ダイアー教授

硝子の塔のダイアー教授のレビュー・感想・評価

硝子の塔(1993年製作の映画)
2.0
題:この映画、あなたの塔には何が残りましたか?
製作:1993年、アメリカ
脚本:ジョー・エスターハス
原作:アイラ・レヴィンの同名小説
CAST:シャロン・ストーン、ウィリアム・ボールドウィン、トム・べレンジャー、マーティン・ランドー、ポリー・ウォーカー

92年『氷の微笑』でスターになったシャロン・ストーン。
本作はその翌年の作品。

話もサービスシーンもイマイチな作品である。3つにまとめてレビューします。

1.サービスシーン
初めて観た時は、「ボールドウィンさんは、お金をもらってシャロン・ストーンとキスしたり、触ったりできるなんて羨ましい限りだ」と思った。
しかし実際は、シャロン・ストーンとウィリアム・ボールドウィンの相性が悪くて撮影現場は険悪なムードだったらしい。
シャロンがウィリアムの舌を噛んだとの噂も!
サービスシーンでの露出がイマイチだったのは、2人の息が合わなかったことが原因かもしれない。

ちなみにシャロンはボディダブルをちょいちょい使う。
よく見ると髪の毛の黄色がシャロンより濃かったり、肌の色合いが違ったりする。
※ボディダブル=ラブシーンのスタントマンみたいな役。
本作ではボディダブルの登場が多かったように思える。

2.シャロン・ストーン
撮影時30才の『トータルリコール』で注目され、本作撮影時は34才。
遅咲きの女優さんだ。
『氷の微笑』で初めて観た時は、母親相手に欲情するようで気が引けたのだが、
今は彼女の魅力がよくわかる。
30を過ぎて程よくこけた頬、小さなシワ、肌の脂っ気のなさ、コシの無い髪の毛等々…
加齢は女性の魅力を下げるものではない。

ちなみに“Sharon Stone Young”で検索すると彼女の若い頃の写真が見られる。
とても可愛らしい。

3.SLIVER
原題のSLIVERは“ズタズタになる、細切れ”という意味らしい。
私がこの言葉を知ったのはニルヴァーナの曲だ。
カート・コバーンはパールジャムのエディ・ベダーと犬猿の仲で、お互いを罵倒し合っていた。
劇中シャロン・ストーンが
「あたしはパバロッティのコンサートより、パールジャムよ!」
とパール・ジャムについて言及するが、意識してのものだろうか?