DieGeschwindi

トランスのDieGeschwindiのレビュー・感想・評価

トランス(2013年製作の映画)
3.2
『トレインスポッティング』『スラムドッグ&ミリオネア』の巨匠、ダニー・ボイルの最新作。

いやいやどうして中々の作品。シナリオも演出も良く出来ていて、満足の出来。

潜在意識の不思議さを精一杯利用したミステリー仕掛け。ダニー・ボイルだけに暴力描写のすさまじく息を呑む。スリリングな騙し騙される人間関係。そして主人公の記憶が徐々に解明され、真相が明らかになってくる。最後までめくるめくような感覚が面白い。ただ、余情とか余韻が残るタイプではなく映画的な感動や熟考を求める人には向いてないと思う。

悪い意味で裏切られ、良い意味でも裏切られる。そんな結末嫌だけど、でもワクワクする。相反する感情が交差している娯楽作品でした。