最初のテンポの良さと勢いに一気に引き込まれた。テーマである催眠療法の特異性を上手く描写し、スタイリッシュな映像と音楽で緊張感を持たせていた。
でも、中盤以降から飽きがきた。ストーリーを持たせるために、説明的になってしまっていた印象。ラストに繋げるためのシーンが単調だった。
この映画では主人公の断片的な記憶が、物語を握る重要な鍵になっている。しかし、これらの記憶は隠されたり、捻じ曲げられている。これがこの映画のミソだ。
繰り返し出てくる記憶が正しいのか、作られたものなのか。ラストまで騙されないで見て欲しい。