なちここ

ビザンチウムのなちここのレビュー・感想・評価

ビザンチウム(2012年製作の映画)
3.0
200年を生きる吸血鬼の母娘の物語。


唐突に語られていく物語、巻きもどる回想に戸惑いつつも最後はちゃんと現代に帰結する。
のはいいけど、所々稚拙な部分が見える。
語られない部分があり、
唐突さと雑味を微妙に感じる。

不死を得られる神殿のロケーションは完璧!!!
あの壮大さと、血が流れる滝岩は幻想的にも思える。


話自体は大して面白いとは思わなかったけど、娼婦の母親の下世話なシーンが多い中、バランスを取るようにエラと青年の恋愛模様は美しいなと思った。
死にゆく青年の血を啜り、
不死にすべく神殿を目指し、
成功した証である血の滝が流れて物語は終わる。
母とは過ごせないが、
これから2人で一緒なんだろう。


エンドロールに流れるピアノのノスタルジックなメロディも切なくも美しくて好き。

シアーシャ・ローナンの吸い込まれるような瞳が、200年生きた貫禄を生んでる。
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