何故、画皮2という邦題にしなかったのか理解に苦しむがそれはさておきましょう。
映像のクオリティーは前作より上がっているし音楽も良い、ただ個人的な印象では前作より軟派なつくりになったというか、良く言えば登場人物の行動が共感しやすいようにされたような印象。
前作が愛ってどんなんなのよってのを登場人物それぞれに代弁させながら、割と抽象的な印象のまま物語が展開されたように感じたが、今回はあいつが好きだから何とかしたい、人間になりたいから何とかしたいみたいな、各々の目的がはっきりしすぎてそこが逆につまらないように感じてしまったのかもしれない。
もう一点は、前作と同じでそこが儚く悲しく、物語を引き締めている点だとは思うのですが、妖魔側がとことん報われないですね。そこが切なくてとても良いのですが、二作目で何か報われるようなことがあってもよかったんじゃないかなと思ってしまったり。わざわざ主人公周りの3人とは別に、2人いたのにね…
一応ラストで意味ありげにはなっていましたけど、作中あれだけ願っていた人間になる願い、叶ってもよかったように思うけど、それではご都合主義すぎてしまうのか。
それでもちょっとだけでもとね、思ってしまいました。
その2人のシーンが割とコミカルで、そういう点は前作にはなくてとっつき易いというか、楽しげで素敵でした。
んー2作続けてみたけど満足。人に勧めるなら2かもしれないですけど、好きなのは断然1。良い映画見れました。