ゆ

陸軍登戸研究所のゆのレビュー・感想・評価

陸軍登戸研究所(2012年製作の映画)
4.0
気球爆弾を作っていた女性が、夜工場に泊まらなければならなかったときに、(食べるものがなくてみんな困っているのに)偉い人が酒盛りをしていて、騒いでいて、「これは負けるな」と思ったところや、気球爆弾の実験が失敗して、人が死んで、バラバラになった死体を集めたけど、「お弁当箱一個分くらいにしかならなかった」という台詞のリアルさや、、、偽札を埋めたけど、やっぱり焼かなきゃの馬鹿馬鹿しさとか、クワイリキコウセンの話をするおじいさんの生き生き具合の恐ろしさとか、ああ本当にそこにいたんだなとわかる気がする。

最後に戦後米軍で働くことになったおじいさんが、どんな仕事をしたかは絶対に言えない(字幕でばらされるんだけど、私にとってはそんなに裏切りとは思えない仕事)と言っていたのが苦しかった。

長いから眠いけど、おじいちゃんおばあちゃんに話を聞いてる感覚。
ゆ