アカバネ

陸軍登戸研究所のアカバネのレビュー・感想・評価

陸軍登戸研究所(2012年製作の映画)
3.0
資料・記録映像としてはマジで超最高。

かつての日本に殺人光線やら風船爆弾やら経済操作の為の偽札造りを真剣に行う極秘研究所があったという、字面だけではフィクションじみていて信じ難い事実である。
これに関する様々なエピソードを、何人もの当事者に対する徹底した取材で浮き彫りにしていく、というのが本作である。
これが非常に丁寧で、6年間にわたっての取材記録を3時間という長尺に詰め込むだけでなく、当時の兵器PR用無声映画や資料映像も盛り込んでいるので、本作は資料・記録映画としてはホントに文句無しの出来栄えとなっている。一度は観た方がいいのは確かである。


しかし逆をいえば、基本的には老人が喋っている風景が3時間続くだけという恐ろしい内容なので、喋っている内容が面白くともぶっちゃけ退屈なのは否めない。
アカバネ

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