エイデン

スティーヴン・キングは殺せない!?のエイデンのレビュー・感想・評価

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メイン州フライバーグ
田舎町には似つかわしく無い6人の若者が車を走らせていた
方向音痴のラモント、スティーヴン・キングとポルノ命の童貞ロニー、自己中心的な自称モテ子ニコール、イラク帰還兵のモンロー、知ったかぶり屋なモンローの妹ヒラリー、母親願望の強いモンローの元恋人ローリー
彼らはモンローの祖父母が持っている湖畔のコテージに夏のバカンスにやって来ていたが、ただ1人ロニーだけはこの辺りに住んでいるというホラー作家スティーヴン・キングに会いたがっていた
途中レストランに寄った一行は、椅子を引きずっただけで厳しく注意し、コップを落として割ってしまった少女を有無も言わさず追い出す店員に違和感を覚える
そこでロニーは、スティーヴン・キングがどこにいるかを聞くが、彼はここにはおらず去って数年になると返す
また遊ぶのも北にあるディアレイクという街に行けと突っぱねるように語るのだった
その後 貸しボート屋に向かった一行だったが、貸し出しを店主に渋られてしまう
ロニーがまたもスティーヴン・キングについて尋ねると、彼は訪問者を嫌うとさっきとは違った答えが返ってくるが、それ以上は語ろうとしない
お気に入りのボートを見つけたニコールは店主を誘惑して貸し出しを承諾させ、車の給油とコテージへの運搬を押し付けられたラモントを除いたメンバーはボートに乗り込む
“クリスティーン”というボートの名前に不安を抱いていたロニーは、すぐに船酔いしてしまい一足先にコテージで休むことに
思い思いに楽しみ始めた一行だったが、謎の殺人鬼が彼らを待ち受けていた



ホラーの帝王スティーヴン・キングの作品をリスペクトしたコメディ・スリラー

キャンプ行ったらエラい目にあった話に、スティーヴン・キングのネタを放り込んだ作品
金こそかけてないものの、きちんとパロディも散見され、割と笑える部分も多い
まあ肝心のパロディに関しては比較的わかりやすいものが多めな印象だけど、題材がスティーヴン・キング一本というニッチさなのでウケるかどうかは人次第かな
個人的には一応 映画化されてる作品は割と観てるので、そこそこはわかったけど、小説はあまり読んで無いから、わからないネタもまあまああった

ストーリーとしてはありがちな内容で実家のような安心感もあるし、総じて観やすい印象
何より作り手側の楽しそうな感じも伝わってくる辺り、個人的には好印象
アメリカにおけるキング御大のリスペクト加減も十分伝わってきた
何となく、『スター・ウォーズ』シリーズのファンが起こす珍騒動を描いた『ファンボーイズ』とかを思い出す
特にファンには通じるネタも多いだろうし観ましょう
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