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大統領の料理人のmp96のネタバレレビュー・内容・結末

大統領の料理人(2012年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

大統領の体調のため栄養士が入った食事管理が始まったことで、ラボリが窮屈になり自ら辞職する切ない終わりとなったが
彼女は南極料理人となり、そこでの報酬をもとにニュージーランドで新たな挑戦に進む

パワフルで、シックで、人に振り回されず、信念を持ってエレガントに突き進む、まさしくパリジェンヌという感じ

彼女の厨房でともにした料理人もいきいきしていて、刺激的な日々だったろうと思う
給仕の方とのチームプレー、美味しいものを最高に美味しいタイミングでお届けすることの使命をしっかりと果たし、大統領のもとに届けられる

入口の前まで、お皿の状況を確認して見届ける姿は、ファッションショーみてるようなライブ感があった
劇中でも触れていたけど、芸術を作っている
本当そうだなと思う。

美しい料理、細部へのこだわり、料理には始まりと終わりがある、その全てに彼女の姿勢が表れている。
シェフとは呼ばない。

もう一方の厨房とのやり合いは、カッコ悪すぎて気持ち悪かった
男性社会で、女性が評価されれば殿の寵愛を受けてるだの、正当な評価とは言われずゴシップ。
プライドがあるのは分かるけど、誇り高くあってほしいなと思う。

仕事ってこう=人生ってこうであるべきだと感じた。タフに気だるく、彼女のひらめきで生きるその姿勢、良いお話しを見させてもらいました。
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