カズザク17

大統領の料理人のカズザク17のレビュー・感想・評価

大統領の料理人(2012年製作の映画)
3.8
毎日食べるとなると、やっぱり家庭料理が一番。それは、一般庶民だけの話ではなく、国のトップの大統領も同じという事。毎日が晩餐会のご馳走だと、美味しいけどお腹が疲れてきそう…。やっぱり、子供の頃から食べてきた「お家ご飯」が一番美味しい!と、個人的には思っている。
男社会、権威、伝統の中に、自らが望んでではなかったけど、結果として一人で飛び込んでいった女性。少数の味方・理解者は居るものの、多数の敵と、大多数の興味の無い人達の中で、苦しむ事になる。少数の味方の一人が大統領と、料理の事を語り合うシーンがいい。一方で、取り戻したぞ!と喜ぶメイン厨房の一部の男達の、心の狭さ・人間の小ささが悲しくなる。
次の職場では、美味しい!と素直に喜んでもらえる人達と出会い、主人公が未来への一歩を踏み出せた事が良かった。