ジジーノ

大統領の料理人のジジーノのレビュー・感想・評価

大統領の料理人(2012年製作の映画)
1.7
2つ酷い。作品中で主人公が全く成長しなかった。故ミッテランの取り扱い。

フランスの諺にも「À Rome, fais comme les Romains」(ローマではローマ人らしくしろ=郷に入っては・・と同意)があるくらいで、こうした最低限の常識すら無い主人公が虐められた、その山積によって挫折した、この昔話にひたすら付き合わせられた。過半数の内容が残念ながらこれである。

信じられないことにその2年間で全く成長を見せなかったキャラクター。いくら実話ベースとはいえ、作品化すべきでは無かったのかな?と。

ミッテランといえば死刑廃止やグラン・プロジェ等、その情熱と比肩する知性の持ち主だったかと思う。その彼に対して演技経験の無い素人を充てた結果、あの違和感である。これは分類的にはコメディかもしれないが、流石に礼を欠き過ぎでは?