都麦

大統領の料理人の都麦のレビュー・感想・評価

大統領の料理人(2012年製作の映画)
2.8
あんまり内容なかった。というか、裏設定とかはたくさんあるんだろうけど、全く追いつけなかった…?
展開が早いのもそうだけど、細かいところが全く伝わらず、3年間をダイジェストでお送りしています!!って感じになってしまって「結局何…?」で終わる。
物語は南極で料理人として活動する現在とフランス大統領のもとで働いていた過去を行ったり来たりするのだけど、その意味もあんまりわからなかった。時間経過の説明が甘いからこうなるのか、登場人物の心の変化が観客に伝わらないからこうなるのか。そういう意味ですごく勉強になった。ツーーーって感じ。悪者キャラの悪者設定がただ「性格悪いやつ!」ってだけでその意味を感じられないのももったいない。
あとは、料理を愛して料理にプライドを持ってる人は、笑いながらにんじん投げたりムカついてお鍋ひっくり返したりしないんじゃないかと思う。。。たまに出てくるラボリのヒステリーにも「えっ?」と戸惑った。笑
壁越しの表情の撮り方綺麗だったなー。


【以下ネタバレ含む起承転結】

起:田舎でトリュフ農園を営む女性シェフ オルタンス・ラボリ。彼女はある日、フランス大統領からオファーを受け、大統領の料理人としてエリゼ宮で大統領の昼食を任されることとなる。

承:堅苦しいメニューと規律と縛られた食事スタイルや、スカウトを受けたラボリに対しての官邸料理人たちの嫉妬。そんな息苦しい状況の中でも、彼女が作り出すのは「美味しい」の本当の意味を追求した料理の数々。当初、値踏みするような目で彼女を遠巻きに眺めていた同僚たちも、いつしか彼女の料理の腕と情熱に刺激され、官邸の厨房には、少しずつ新しい風が吹き始める。

転:しかし、それでもやはり官邸のシステムは厳しいものであった。より良い食材を探し求めることは「不正」とされ経理は受理されず、大統領に直接会って料理の感想を聞くこともできない。そんなとき、大統領が直々にラボリの厨房に現れ、官邸から粗末に扱われる彼女に対して「逆境だ」と微笑む。

結:ラボリはその後、官邸の料理人を辞職し、南極のある基地でシェフとして働く。彼女がニュージーランドに新しいトリュフ農園を購入し、新たな人生を歩むためだという。官邸とは正反対のあたたかく少し下品な仲間たちに盛大に見送られ、彼女は次なるスタートを切る。
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