猫とフェレットと暮らす人

大統領の料理人の猫とフェレットと暮らす人のネタバレレビュー・内容・結末

大統領の料理人(2012年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

キャベツとサーモンのファルシがめちゃくちゃ美味しそうな映画。

だけど、ファルシってなんやねんと思ったら、おフランスの事、ご存じないかしら?的ニュアンスで、少々おフランスの事知ってたら、もっと楽しめただろうなっていう映画。
ちなみに、ファルシは詰め物の料理の事ざますよ。

フランスのミッテラン大統領の専属料理人であるオルタンスの「伝記」なので、映画としての盛り上がりはそこそこだけれども、女性初ってのも価値は高いし、なにより、美味しそうなフランス料理が見れる食テロ映画。

伝記だからなのか、淡々と物語が進行するので映画としてはちょっと盛り上がらないなぁって思いました。おそらくフランスの事をもう少し知っていれば、ミッテラン大統領ってお茶目だねとか言って盛り上がれたかも。

なんせ、ミッテラン大統領って、フランスでは「国父」と呼ばれて、フランスのお父さん的な感じで、人気がある大統領ですもんね。人気の理由は、有給休暇の拡大や労働時間の削減、死刑制度の廃止など、様々な政策の実績があります。第2次世界大戦後の大統領の中では、第2位の人気がある大統領だそうです。そのミッテラン大統領が小さい頃から料理大好きで、指名したのが田舎で料理教室をしたりしていた女性とあれば面白い話になりそうですよね。

主人公の料理人オルタンスは、ロブションの紹介で大統領の料理人になりましたって、実際にそうみたいですけど、ロブションって誰やねんという。
フランスの事知っていたら誰しもが知っているという有名人ですけどね。

ロブションはタイヤ会社のミシュランが発行しているグルメガイドの三ツ星シェフでして、世界各国に店舗を持っていて総数で33個の星を獲得している、伝説的料理人です。
この人の紹介なら間違いないって感じですね。

って、映画では、この辺の事とか、サラッと、ご存じでしょう?みたいな感じなので、拍子抜けしがちです。
脚本なのか、描き方なのか、主人公のオルタンスの感情とか、あっさり描いてますね。

出てくる料理は、こってりもありますけどね。

あと、フランス大統領官邸(エリゼ宮殿)の表玄関の庭のところを「横切るな」からのカキの料理を運ぶ時は、「横切るんかい!」というおフランスギャグもあったりで、そこそこ楽しめました。

ミッテラン大統領の体調を考慮して、ソースはやめようねって話のところも、フランス料理ってソースが重要だもんねって事知ってないと、ソースぐらいでごたごた何やってんねんと思ってしまうかも。

日本料理でいうところの血圧が気になるのでの醤油なしでお願いしますって言われているようなものですからね。そりゃ料理しにくいよねって。

まぁ、レビューを書いている私は、おフランスの事は、全然知らなくて、映画観た後めっちゃ調べて書いてるんですけどね。

調べながらフランス料理をフルコースで食べたいなぁ思っているだけです。
いつか機会があったら、トリュフ山盛りのバケット食べたいなぁ。って思いました。

ところで、トリュフってどんな味なん?