のんchan

大統領の料理人ののんchanのレビュー・感想・評価

大統領の料理人(2012年製作の映画)
3.8
1980年代に2年間、🇫🇷ミッテラン大統領に仕えたダニエル・デルプシュをモデルとした実話ドラマ。
好きなカトリーヌ・フロってこともあり、涙を堪えて逞しく、粋で素敵な熟女が奮闘する姿、美味しい料理の数々は目の保養でした✨
(全てがデルプシュさんのレシピ)


フランスの片田舎で小さなレストランを営んでいたオルタンス(カトリーヌ・フロ)は、ある日突然、大統領の専属料理人に抜擢される。

大統領が素朴な料理、お婆ちゃんの味を希望しているとのこと。
エリゼ宮殿(大統領官邸)では史上初の女性料理人ということで、大勢で仕える調理場の男たちから嫉妬やイジメに遭うことに...

しかし、大統領と直接話す機会に恵まれたこともあり、大統領自らオルタンスの仕事場に足を運ぶ(そこは映画だからのシーンかなとは思ったけど、たった2人での束の間の憩いの場面がある)

大統領が悟ったように語る
「最近、イジメられてるな?私もだ、逆境だよ。逆境だからこそ私は頑張れる。人生の"とうがらし🌶️"だ。いい夜を!」

大統領からそんな言葉を掛けられたら、そりゃ奮闘したくもなる。
けれど、素材に拘るためコストが見合わないと言われてしまう...
大統領の外国出張の際に、退職願と大統領へのプライベートな手紙を添えて宮殿を後にする。

この作品は、その後に南極観測基地の料理人に1年携わり、その最終日のパーティー準備から始まるが、過去2年間の大統領の料理人として過ごした日々とが想い出として交互で描かれている。



ダニエル・デルプシュさんへのインタビュー記事から以下抜粋

「誰に料理をするのも変わりません。私が作っているのは、“洗練された家庭料理”と呼ばれるものです。年齢、社会階層関係なく、誰が食べても嬉しく美味しい料理。昔から家庭料理はみんなの憧れですが、そこにちょっと手をかけたものです。こういった味が、子供時代を喚起させ、人に元気を与えるのでしょう。どんな料理にも存在意義があると思いますが、私はこの料理が好きなんです。というか、それしかできないけれど(笑)。料理を通して人と人は近づけると信じて作っているんです」
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