一人の女性のドキュメンタリーを見ているような感覚でした。
田舎の風景が一転、美しい官邸の風景に変わり、なんとも美味しそうな料理が次々と生まれていく、けれどいつまでもそう上手くはいかない……劇的な展開があるかというとそうでもないので物語としては少々物足りなかったのです。なのでもう一度見たいかというとそうでもないんですが、彼女の料理がどんな風に作られているからこんな風に影響力があるのだと、妙に説得力のある調理シーンが印象に残っています。アシスタントのニコラとの関係が徐々に師弟のように変化していくところもほっこりしました。