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キャプテン・フィリップスのdeepbluecreamのレビュー・感想・評価

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)
4.3
すごかった。12月から1.2月のすごい映画がたくさん公開される時期に入ったわけですが、これは第一波を感じた。泣ける映画じゃなくて怖さ悲しさで泣かされる映画。ガリガリ海賊達はまだ子供なのよ!トム•ハンクス、海で泣きそうおじさんぶりが見事な安定感。演技の良し悪しは知らんが、うまいとかそーゆー次元じゃないネクストレベルだと思う。純度の高い密室劇に加え、海賊側に感情移入させるソマリアの現実の悲惨さ、アメリカの圧倒的なシールズぱねぇ感(まじで美味)、それでどーにも降参も後戻りもできない選択肢のないハードコアな人生、"everything is gonna be allright"って何回も繰り返し自分とアイリッシュに言い聞かせる悲壮感。(かたやすごい戦力で迎えに来てるのにかたや母体から見捨てられ孤立無援の4人のキッズ。とゆーかミスした者の命を救う資源や余裕はないというデフォルト)命の重さは全然平等じゃないとゆう過酷な現実を見ました。悲劇をしつこく言わないからこそ浮き彫りになる、映画の力を感じた。トムハンクスの最後の安心と嘆きが混ざってるような繊細な表情に泣いてしまった。
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