👻不倫によってその存在が脅かされる【怪談仕立て】のメロドラマ。大島渚らしく「目に見えない何か」と一組の男女の破滅を描いた狂った日本の風習&システム批判劇。90年代後半から流行るJホラーの始祖的作品でもある。
🤔主演の吉行和子がイイ。あの藤竜也以上に悪人っぽいポジションで、大島はこういうふしだらな女を描かせると天下一品な気がする。
ラストが若干、この監督のクセでもある社会正義臭を匂わせるのだがここは大目に見るとして…。無名時代のおすぎ(杉浦孝昭)もチョイ役で出演している。
🇫🇷『愛のコリーダ』『マックス・モン・アムール』同様にフランスが出資、制作した「愛の三部作」の中でもノワール色の強い一編。日本映画に突破口を開ける/誰もが恐れるタブーに挑戦する大島渚らしい反骨精神が垣間見れるイビツな愛の寓話。