ちゃんしん

NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲームのちゃんしんのレビュー・感想・評価

4.2
ちょっとこれは…。

SNSを使った参加型ゲームイベント。
もしかしたら既に存在しているのかもしれないが、近い将来に主流となっているものなのだろう…。
今でさえ、ネットの世界ではオンラインバトルが主流であり、世界中の人々が匿名でチームを組み、または、敵味方に分かれて対戦している。
ただ違うのは、仮想の世界と現実の世界での出来事だということだけだ…。

この作品の中でも、プレイヤーは競技と賞金、対戦相手の存在という現実の世界がある反面、ウォッチャーは匿名での参加により、個人的関わりから離れ、自分自身には影響はない仮想的な世界の出来事になってしまっている。

仮想と現実の世界との境界の曖昧さは本当に怖い。
自分自身に対して影響がないものには、人は残酷になることもある。
無関係さがある種の狂気を生んでしまう。

現実を仮想の世界のように自分とは関係ない世界と認識することが多くなることで、これから先、どんな世界が待っているのだろうか?…。
映像、漫画、ゲーム…、仮想の世界を仮想のまま処理出来る能力があり続ける世界であればいいのだが…、たぶん難しい。
予想される未来はすぐそこにあるような気がしてならない…。
ちゃんしん

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