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ペコロスの母に会いに行くのTsutomuZのレビュー・感想・評価

ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)
3.7
「この世界の片隅に」長崎編と言っていい、普通の人の半世紀。
戦前の子ども時代の描写はあの時代を生きた監督だからできる確かさがあった。

ラスト 長崎くんちの夜の撮影の素晴らしさに涙してしまった。
祭りの光、登場人物の動き、そしてあの人らとの再会、と映画を観る楽しさがある。

認知症による過去が突然戻ってくるということと映画の編集という技法は本当にマッチする。映画は人生 人生は映画。

認知症の老人の描き方に、渋谷実「本日休診」に代表される松竹喜劇映画を感じた。森崎監督が松竹蒲田の系譜かどうかは分かりません。
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