ロトロ

ペコロスの母に会いに行くのロトロのレビュー・感想・評価

ペコロスの母に会いに行く(2013年製作の映画)
3.2
竹中直人と岩松了のシーンはホントにシュールなとこついてくる感じで、めちゃくちゃ好き。岩松了の蔑む表情がいい。

シリアスな話になりがちなとこを、ちょうどいいコメディを混ぜながらって感じの映画。

個人的にはそれほどって感じだった。

あえての施設で特徴的なキャラが多くいて、てんやわんやな感じにしているのだと思うけど、本当の施設ってあんな感じではない。あんなに明るくない。笑えるボケ方ではないのだ。
おそらく原作の漫画がそういう書き方なんだろうけど、そのまんまん映像にするとやっぱり嘘っぽく見えてしまう。

そして、全編通して常に流れているBGMが邪魔。感情誘導している感が安い印象。特に回想シーンで多い。

息子目線の話で見たかったのだけど、回想シーンは母自身の思い出シーンで、オチもそんな終わり方だった。
息子が悪戦苦闘して、決断していくって話を期待していたし、どうやったって息子目線で見てるはずである。
まぁ、母自身の心境や人生ももちろん入れるべきだが、逆転してないか?って思った。

岩松了は素晴らしい。
加瀬亮はどうにもインテリア感がにじみ出て、暴君みたいな役はハマらない。
そのギャプな感じもギャグなのかなとも思う。遺影の加瀬亮は笑う。
加瀬亮細すぎんか?

ギャグとドラマの割合って好みもあると思うけど、個人的にはもっとギャグに寄せてほしかったかなと思う。どうしても感動シーンが薄くなるから安っぽくなる。それならギャグが見たかったかな。
あと、感動シーンは友達や旦那の話より、息子との思い出を厚めに入れるべきだろと思ってしまった。そのほうが感情移入できたのでは?
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