ふっくー

ディアトロフ・インシデントのふっくーのレビュー・感想・評価

3.5
「エリア51」を超える世界最大の謎。
実在した「ディアトロフ峠事件」の真相を独自の解釈で「クリフハンガー」「ダイハード2」のレニーハーリン監督が映像化したSFホラー。

1959年に実際に起きた謎すぎる事件「ディアトロフ峠事件」を元に、その真相を追うオリジナルストーリー。現在においても事件の真相は未だに解明されておらず、発明家、研究家からさまざまな論争が飛び交っているらしい。

まずこんな怪事件が実際にあって、尚且つ未だに未解決っていう事実だけで恐ろしいのに、その真相を独自の解釈で映像化に挑戦したレニーハーリン監督の根性が素敵!
全編通してPOV形式になっていて、事件の写真や専門家、当時の事件に関わった人たちにインタビューをしたりするドキュメンタリータッチで本編が描かれている。
賛否が分かれる後半の急な展開ですが、独自の解釈であるし、なんならそれが真実だけど、ソ連がそれらを陰謀しているのかもしれないとゆう違った意味の恐ろしさを味わえるのでなかなか面白いと思うんですけど、結構評価が低いのは何故なのでしょうか。まぁ好き嫌いは相当分かれるとは思いますが。

この映画で初めて知ったけど、「フィラデルフィア実験」の話恐ろしすぎない??1940〜1959年あたりの歴史っていろんな意味で怖すぎて、知らない方が幸せなこともある状態なんですけど。

序盤の美しすぎる広大な雪山がめちゃくちゃ映像映えしてて、それにうっとりしてたら急に恐ろしい展開になるし、所々で出てくる謎が後半にかけて怒涛の伏線回収はとても見事だし、今作は1回観ただけじゃ理解が難しいかもしれない。

中でもニュースで報道された見つかった遺体の数は9人だったのに、その事件当時に捜索を手伝ったおばあちゃんの発言で「11人の遺体を見つけた。あなたは人が言ったことを信じるのかい?実際に目で見た光景よりもか?」的な発言が後半の伏線回収で最高に恐ろしかったです。

フィラデルフィア実験気になった方は是非検索してみてください。


「ディアトロフ峠事件」
1959年に旧ソ連のウラル山脈のディアトロフ峠周辺で、9人のスキーヤーが謎の遭難死を遂げた事件。うち5人の遺体は、何故か極寒の雪の中から裸体で発見された。残る4人は、数百メートルにわたってバラバラに発見され、まるで衝突事故にあったように外傷が激しく、うち女性の1人は舌を切り取られているとゆう怪死を遂げていた。世界10大ミステリー事件の一つと言われているが、これまで詳細はほとんど公表されていない。
(Blu-ray Disc裏面より引用)
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