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死霊館のkuuのレビュー・感想・評価

死霊館(2013年製作の映画)
3.9
『死霊館』
原題The Conjuring.
映倫区分PG12.
製作年2013年。上映時間112分。

『ソウ』や『インシディアス』のジェームズ・ワン監督が、ホラーにもよくある実話をベースてのを基に描き、全米ではR指定ながらも興行収入1億ドルを突破する大ヒットを記録したアメリカンホラー。
シリーズ第一作目。
ウォーレン夫妻にパトリック・ウィルソンとベラ・ファーミガが扮する。


1971年、米国・ロードアイランド州に建つ一軒家に、両親と5人の娘たちが引っ越してくる。
古ぼけてはいるが広々とした夢のマイホームに沸き立つ一家だったが、奇妙な現象が次々と発生。
娘たちに危害が及んだことから、一家は心霊学者のウォーレン夫妻に助けを求める。
夫妻が周囲の土地を調べると、恐るべき血ぬられた歴史が明らかになり、夫妻は一家を救おうと館に巣食う邪悪なものに立ち向かうが。。。

お話はエンドロール前のテロップに要約されてるかなぁと思いますし、載せときます。

Diabolical forces are formidable. These forces are eternal, and they exist today. The fairy tale is true. The devil exists. God exists. And for us, as people, our very destiny hinges upon which one we elect to follow.
           Ed Warren

悪魔の力は手強い。 
これらの力は永遠のものであり、今も存在している。
お伽噺も然り。
悪魔は存在する。
神は存在する。
そして、私たち人間にとっては、どちらに従うかで運命が決まる。
    エド・ウォーレン(愚訳kuu)

ジェームズ・ワン監督は、個人的にはホラー映画の製作に関しては革新者やと思います。
彼は彼の技術的能力を『Saw(ソウ)』で固め、『インシディアス』のスーパーナチュラルで彼の爽快なエッセンスを完成させた。
今作品は、 『デッド・サイレンス』を含む彼の前作の集大成じゃないかな。
ホラー映画製作の絶対的なマスタークラスとも云えるし、これはあくまでも小生の考えで十分な評価を得ていませんが。。。

お話は、現実の超常現象研究者であるエドとロレーヌ・ウォーレンの物語であり、ペロン家と彼らにとっての新しい家で(不吉な悪霊を含む)、当時はあまり知られていない事件を描いてる。
表面的には、それは家族をスーパーナチュラルの混乱から救うために宗教的儀式を出来る者を召集して、
ある種の悪魔払いで終わり、
悪魔の憑依から苦しむ魂を浄化する。
こないなことを含む作品は、今じゃホラーでアルアルな超自然的な謎に仕上がってる。
ヘイズの脚本は、そのテンプレからそれほど離れてへんけど、途中で、特にウォーレン夫妻とペロン夫妻のより深いキャラが生まれる。 
主に親子関係と外部の影響から子供を保護する必要性に関しての(シンボルとして機能する)アナベル人形。
しかし、それが、今作品を他のホラーと一線を画すものじゃない。
これを差別化してるんは、ジェームズ・ワンじゃないかと思う。
今作品はジャンプスケアはあるものの、予期しない怖さだけではなく、恐怖のほとんどは、ウォーレン夫妻が自分自身を見つけるサスペンスと爽快な謎から来てるんじゃないかな。
『死霊館』は、現代の主流のホラーのレベルの高い作品やし、革新的な技術と魅惑的な物語を使用してそれを近代化し、恐怖を完全に実現しる。
個人的にジェームズワンは現在のホラーマスターやと思うし、今作品は彼の才能の完璧なショーケースと云えると思います。 
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