カタパルトスープレックス

死霊館のカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

死霊館(2013年製作の映画)
3.8
ジェームズ・ワン監督の代表ホラーシリーズのひとつ。「SAW」シリーズが殺人鬼系だとしたら、「死霊館ユニバース」はエクソシスト系。

最近、ホラー映画を観ても怖くなかった。ひょっとしたら怖がり神経がすり減ってしまったのではないか。もう、ホラー映画をホラー映画として楽しめない体質になってしまったのではないか。そんな心配をしましたが、大丈夫でした。本作はちゃんと怖かった!

本作の主人公はエド(パトリック・ウィルソン)とロレイン(ヴェラ・ファーミガ)のウォーレン夫妻。バチカンからも認められた二人はペロン一家に取り憑いた悪魔を祓うことができるか?という話です。

まずバチカンに許可を得るために証拠集めをするのですが、マイク、温度センサーやカメラを使ってなかなか楽しそう。ただ、まだ証拠集めの段階で実際に悪魔祓いをする神父さんはいない。早くしないと取り殺されてしまう!という切実感の演出がよいです。

雰囲気の演出がとてもうまい。不吉なことが起きるのではないか、目に見えない何かに取り殺されてしまうのだろうか。人形やオルゴールなど小物の使い方もそうですし、音楽の使い方もうまい。ボクはジャンプスケアには肯定的で、本作はとても効果的に使っていると思います。

こうやってちゃんと怖いホラー映画っていいですよね。何回も観たいとは思わないけど。